サラリーマン合気道―「流される」から遠くに行ける: 箭内 道彦: Amazon.co.jp: 本
11/17(月)読了。
自分が買うビジネス書にはいくつかのタイプがあって、
「今まさに読むべきだと思う本」、
「今は役に立たないけど今後役に立つと思う本」、
「参考程度にとりあえず読んでおく本」の3つに分かれます。
で、この本は、当初は一番期待値の低い「参考程度にとりあえず読んでおく本」でした。
まあノーミュージックノーライフで有名な人だし、
以前いた職場で講師に来てくれたことがあって話もけっこうおもしろかったし、
なんかちょっとくらいおもろいことでも
読めればめっけもんかな程度でなんとなくふらっと買ってみただけ。
でも実際読んでみたら、かなりやばかったです。正直、感動した。
もともと自分が前いた職場は仕事に対して気合重視なところがあって、
社員のブログなんか読んでも
「夢と!希望と!情熱と!」みたいな雰囲気がガンガンにしてます。
自分自身も仕事に対してそういう意識を持ちたいと思っていたので、
これまでもいちおう一代で財を成したIT社長の「手帳で夢がかなう」みたいな本とか、
自力でNGOを立ち上げた女性企業家の自叙伝とか、
常にオラオラなIT戦士のブログとかをいくつも読んでみたりもしてきました。
でも、自分は今になってもそういうオラオラノリを持つことが、できない。
そのせいで、こうしたオラオラな企業文化を見るにつけ、
あんなアツくなれていいな~とか、
俺はモチベーションが足んないのかねえ~とかも思ってたんだけど、
この本を読んでみて、すごいサクッと
「あ、俺やっぱ元からノリが違うんだわ」と素直に思えるようになりました。笑
これはかなり大きかった。笑
筆者の箭内さんはタワーレコードのノーミュージックノーライフや
資生堂unoの吉本タレントCMとかで有名なCMプランナー。
見た目は金髪で服装も変わってて、でも広告業界の第一線にいつもいてて、
この本を読むまではこの人のことを、
そんなんこの人やからこそできるんやわ、俺らとは違うわ~、という
ザ・才能の塊みたいに思ってました。
でもこの本を読むと、この人はそんなことは全然なくて、
美大に3浪したり、会社でも最初のころは人の顔色を伺ってばかりで
かなり鬱々としてたってことが書いてます。
「人と揉めるのが嫌い」とか「人の目を見て話すのが苦手」とかまで書いてあって、
こんなすごい人やのになんでそんなヘタレなんよとか思って、
自分はちょっとウケました。笑
で、そんな箭内さんはこの本で
「みんなと同じを恥じない」とか「積極的に緊張する」とか
「仕事に私情を紛れ込ませる」とか「人類みな同い年」とか
いろんなアドバイスを教えてくれます。
確かにこれらのアドバイスも、ものすっごい参考になって
目ウロコやったやつもたくさんあったんですが、
でも箭内さんがこの本で一番伝えたいことは、仕事に悩んでたりする
これまでの自分のような鬱々とした人に向かって
「そんな自分でもきちんとやってこれました」ってエールを送ること。
これまで自分は仕事に対して、すごい夢持ってすごい情熱もって
アツくとりくまないかんのやんなと思ってたんですが、
箭内さんはぜんぜんそんなタイプじゃなくって、
(でもきちんと働く意義は自分の中に見出しつつも)
きちんと自分のペースで仕事に向き合ってる。
自分はこの本を理解して、自分の仕事に対するスタンスについても、
いい意味で力が抜けたような気がしました。
ちなみにこの本は自分にとっての評価が高すぎるので
相対的に折り合いをつけるために、
これ以外の本はすべてレビューの星を一段階下げました。
それくらい俺にとっては最高の本。
弁護士が教える 気弱なあなたの交渉術: 谷原 誠: Amazon.co.jp: 本
11/13(木)読了。
自分は仕事で営業をやってるんだけど、
営業の現場としてのキモは「質問力」と「交渉力」かなあと思ってます。
どちらの「力」についても、これまでそこそこ本は読んできたんだけど、
ひさしぶりにまた営業スキルの確認でもするかと思い、この本を購入してみました。
本を読みはじめると10ページ程度で、自分が以前読んだ
「ハーバード流交渉術 (※)」についての説明があってちょっとニヤリ。
同じジャンルの本を何冊も読んでいると、これまで読んだ本と
重複した内容や隣接する内容をたまに見つけることがあるんだけど、
そういう時はそれらの本の同じ点や違う点を意識することで、
点から線、線から面と自分の知識が立体的に再構築できるような気がする。
これはほんと多読のメリット。
で、この本。
内容はそんなに濃くなかったけど十分実践的でした。
それぞれのハウツーについては以前読んだことのあるものも多いんだけど、
説明がかなり具体的なところがいい。
最後の章では交渉の場での会話のサンプルも載せてあって、サンプルを読みつつ
自分も、「あー、俺よくこんなことで失敗してるわ~(汗)」とすごい共感してしまった。笑
自分が特に参考になったのは、
「その場しのぎに話を先延ばしにするのではなく、その場で結論を追求しよう。
もしその場で結論が出せない場合は、
時限設定をしてスケジュール管理しよう」という点。
逆に言うとそれ以外はそんなに参考にならなかったんだけど、
会話の中できちんと腹落ちしてこのポイントが理解できたのはいい経験でした。
※「ハーバード流交渉術」は、事例も豊富でいい本なんだけど、
読んでて発狂しそうなほど翻訳がクソなので、こちらはあまりおすすめしない。
世界金融危機 (岩波ブックレット NO. 740): 金子 勝, アンドリュー・デウィット: Amazon.co.jp: 本
おもろい本がないかたまに見に行く渋谷ブックファーストは、
今一番売れてる本がランキング形式で入り口に陳列してます。
んでこの本は現在2位になっていて、
ページ数も少なくてさらっと読めそう(全71ページ)なので買ってみました。
最近はいつニュースみても不況不況って騒いでるけど、
この本読んだらその背景がいくらかわかる気がしたね。
ちなみにここで「いくらか」と評価を限定しているのは
決してこの本が悪いんじゃなくて、
自分の金融に対する理解力がたりなかったってこと。笑
専門用語もいくつかあって、
お金に素人な自分にはけっこうハードな内容だったな…。
とりあえずこの不況はハンパないんだなーってことはよくわかったかも。
あと、amazonのブックレビューはどれもこの本の要旨をすごくよくまとめていて、
本を読んだ後にレビューを読んで、自分の理解を深めることができました。
自分は完全にはこの本を理解できなかったけど、
中身は一日で読めるページ数だし、一般教養として読むのはぜんぜんアリだと思う。
ある意味、今の社会に生きる人なら一度は目を通して損はないんじゃないかな。
Amazon.co.jp: 電子マネーがわかる (日経文庫 A 61): 岡田 仁志: 本
11/4(火) 読了。
載ってる情報はわりと最近だし、世界(特にアジア)の電子マネーにも触れているしで、
かなり網羅性が高く、かつ、入門書としてもとてもわかりやすい。
でも、なぜ世界ではタイプAの電子マネーが流行っているのか?とか
電子マネーの先にはなにがあるのか?といった、
経緯や今後の展望とかについてはとくに触れていない。
そういうところに触れてると、もっとドラマチックに楽しく読めたと思うんだけどなー。
日本の小売はこうです、交通はこうです、世界はこうです、みたいな、
どれも点の世界の説明の羅列でしかないから読んでてあまり面白くなかったです。
なんか教科書読んでるみたいだった。
電子マネーを知るにはすごいいい本なんだけどなあ。
振り返って、なにか調べ物をしたいときなんかには参考になるかもしれない。
そんなかんじ。
経済は感情で動く―― はじめての行動経済学: マッテオ モッテルリーニ, 泉 典子: Amazon.co.jp: 本
※以下社内ブログより転載。
この本は、ちょっと前に売れてた行動経済学に関するビジネス書。
本来合理的モデルであるはずの経済に、
感情がどのように影響するかということをさまざまな事例から説明しています。
自分は最近ポイントサービスや投資について勉強してたところ、
どちらも「論理的ではない行動の不合理さ」がキーなんだなと思うに至りまして、
今回はそのあたりについてより深堀りしたかったので買ってみた次第です。
結論から言うと、これ、めちゃめちゃ面白かった。
たとえば(ECにおける)ポイントサービスってのは、
本来ならポイントを付与するよりも、
商品を買ったその場で値引きにしてもらったほうが顧客にとって得なはず。
でも顧客が値引きよりもポイントのあるほうの企業を選ぶってのは
ポイントになにか価値を見出しているわけで、
この本ではそうした不合理さなんかについても紹介しています。
たとえば、コーネル大学経済部で行ったある実験について。
グループAの人たちにマグカップを見せ、
「このマグカップをいくらなら買ってもいいですか?」と質問する。
次は、グループBの人たちに同じマグカップを見せ
「このマグカップがあなたのものだとします。
このマグカップをいくらなら売ってもいいですか?」と質問する。
で、Aの値段とBの値段はどのような結果になるか?
旧来の、物事を合理的に考えるはずの経済学モデルであれば、
マグカップのの価値とお金の価値を単純に比較するので、
Aの値段もBの値段も同じになるはず。
でも、この実験では、Bのグループの方が
Aよりも平均して二倍も高い値段を提示したそうです。
ここから言えることは、
「人は、自分の手に入れたものに対して、通常の二倍の価値を感じる」、
ということ。
これをECの販売に当てはめれば、顧客は
その場で消費してしまう値引きよりも、【与えられた】ポイントそのものに
より価値を感じてしまうってことなんですね。
もしこれをポイントサービスで言い換えると、
仮定法で記述する「○○をすると、1000ポイントがもらえます!」というフレーズよりも
「1000ポイントもらえる権利が【与えられました!】
この権利を行使するには○○をする必要があります」という
既に権利を与えられたような言い方のほうが、
顧客にはより刺さるってことがいえるはず。
言い方ひとつでどれだけココロに訴えるかが変わってくる。
これってかなり興味ぶかいところです。
同じように、通販なんかでよくある
「(まず自宅に商品を送って)気に入らないときは無料で返品できます」という
販売の方法なんかも、この理屈とまったく同じで、
まず顧客に商品をねじこんでしまえば、
結果として顧客にとっての商品の価値を
より高めることができるという効果を生んでるんですよね。
そういえば僕の携帯に届くスパムメールも、
「○○様と交際できる権利に【当選しました!】」みたいに
まずなにかを与えられたという言い方が多かったように思います。
このスパムメールなんかは、
みなさんも思い当たるフシがあるんじゃないでしょうか。どうでしょう?
今回は「人は与えられたものに対して、通常の二倍の価値を感じる」
という事例にだけフォーカスして本の感想を書きましたが、
この本では、それ以外にも参考になる記載が多くありました。
この本では他にも投資を含めさまざまな説明があるし、
単純に心理学の読み物として読んでみても楽しいです。
ポイントサービスに興味のある人はもちろん、そうでない人にもかなりおすすめです。
第八十九回 株価水準の大雑把な判断方法 - 山崎元のホンネの投資教室 - 楽天ブログ(Blog)
株価が次に上がるか下がるか。また、仮に上がる(下がる)として、それは「いつ」なのか。これらの判断は、筆者が改めていうまでもなく、極めて難しい。しかし、正確とは言えないが、株価の場合「いくら」なら「高いか・安いか」については、大まかに判断できるはずだと筆者は考えている。
もっとも適正の範囲内と思える株価の上下の差は、場合によっては2倍近くになるが、ここから外れるような割安・割高のケースでは、投資家として、ある程度投資行動に強弱を付けてもいいのではないかと考えている。
今回は、筆者がしばしば使っている株式市場の平均的な株価の割安・割高の簡単な判断方法をご紹介しよう。








